粒子サイズの異なる3種の製品
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は、中心循環系血管内塞栓促進用補綴材「ディーシー ビーズ(R)」(高度管理医療機器、以下、ディーシー ビーズ)を、肝細胞癌患者に対する「肝動脈塞栓療法」を使用目的とし、厚生労働省より製造販売承認を取得した。
(Wikiメディアより引用)
肝細胞癌治療法の一つである「肝動脈塞栓療法」は、腫瘍の栄養血管である肝動脈の血流を塞栓物質で選択的に途絶、肝細胞癌に選択的な腫瘍壊死効果をもたらす治療法。
ディーシー ビーズは、架橋化ポリビニルアルコール高分子からなる親水性の球状微粒子(マイクロスフィア)で、注入用カテーテルを通じ目標とする血管を選択的に塞栓する血管塞栓用ビーズである。
ディーシー ビーズについて
ディーシー ビーズは、Biocompatibles社が開発(BTG インターナショナルグループ)、肝細胞癌などに対する血管塞栓療法に用いる有用な血管塞栓材として、世界40カ国以上で販売されている。
日本では、厚生労働省の
「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」
(エーザイ株式会社ニュースリリースより)
(エーザイ株式会社ニュースリリースより)
に、ディーシー ビーズの早期導入を進めることが推奨され、エーザイは、2009年7月、Biocompatibles社から、日本における独占的開発および販売権を獲得した後、2010年12月に製造販売承認申請を行っていた。
エーザイはこのたびのディーシー ビーズの承認取得によって、日本における肝細胞癌関連製品をさらに充実させ、肝細胞癌の患者と家族の多様なニーズの充足とベネフィット向上に一層貢献をすると述べている。 (佐々木理恵)
▼外部リンク
エーザイ株式会社ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201322.html