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ファイザーが腸管アメーバ症治療剤「アメパロモカプセル250mg」新発売

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2013年04月15日 PM05:13

国内初、腸管内での高濃度維持

4月12日、ファイザー株式会社(以下、)は、腸管アメーバ症治療剤「250mg」(一般名:パロモマイシン硫酸塩、以下、アメパロモ)を新発売することを発表した。

(この画像はイメージです)

腸管アメーバ症治療薬として、腸管腔内の赤痢アメーバに高濃度で作用する。国内では今まで腸管内で高濃度を維持する薬剤はなかった。

海外では、欧州を含む18の国と地域で承認され(2012年8月現在)国内外のガイドラインなどで腸管アメーバ症の標準治療薬のひとつとして位置づけられている。

「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」における検討を経て開発要請があり、一昨年12月に申請、昨年12月に製造販売承認を取得した。

開発の背景

「パロモマイシン」は、細菌性赤痢などを適応症として1960年代~1990年代に国内でも承認・販売されていたが、その後、販売が中止されていた。

現状に対応するためドイツでファイザー社が販売しているHumatin(パロモマイシン硫酸塩250mg)を熱帯病治療薬研究班(輸入熱帯病・寄生虫症に対する稀少疾病治療薬を用いた最適な治療法による医療対応の確立に関する研究班)の責任において輸入し、医療機関の要請に応じて薬剤を使用できる体制がとられてきた。

このような背景から、厚生労働省に対し「社団法人日本感染症学会」および「熱帯病治療薬研究班」から国内における腸管アメーバ症を適応とするパロモマイシンの開発要望が提出されていた。

参考

感染症法において、「赤痢アメーバ症」は、5類感染症として報告が義務づけられている。その報告数は、2008年には871例に達し、増加傾向にある。

「赤痢アメーバ症」は、赤痢アメーバというヒトの腸管に寄生する原虫による感染症で、シストを経口的に摂取することで感染する。

シストは下部小腸で脱囊し栄養型虫体となり、大腸の粘膜組織内に侵入して潰瘍を形成し、粘血便や下痢、腹痛などの症状を呈する腸管アメーバ症を発症させます。血行性に転移して腸管外アメーバ症(アメーバ性肝膿瘍など)を発症させることもあります
(ファイザー株式会社プレスリリースより)

(佐々木理恵)

▼外部リンク

ファイザー株式会社プレスリリース
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/

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