放射線治療、放射線手術の最先端機器
バリアンメディカルシステムズ社は4月12日から14日までに開催された国際医療用画像総合展で医療用リニアアクセラレーターTrueBeamを展示した。これは画像誘導放射線治療および放射線手術に対応する機器で腫瘍を体外から非侵襲的に治療する。
放射線治療計画および腫瘍情報管理ソフトウエア製品の日本語バージョンもあわせて公開された。放射線治療、放射線手術での迅速かつ高精度な最先端のがん治療技術を日本語のソフトウエア・アプリケーションで利用することが可能になる。
またフラットパネル・デジタルエックス線画像検出用のPaxScanも展示された。これは蛍光透視向けエックス線管球、血管造影、心臓学、コーンビームCT断層撮影とともに医療、歯科、その他のアプリケーションでのフィルム撮影をしない画像処理に使用される。
腫瘍追跡シンポジウム
今回の展示会は第72回日本医学放射線学会総会(4月11日~14日)に連動して開催されたが、同社は同会のランチョンセミナーで腫瘍追跡シンポジウムを主催した。テーマは埋め込み位置合わせマーカーを利用しないで行うリアルタイムの腫瘍追跡。東北大学サイバーサイエンスセンター准教授本間経康氏が、特定の治療中にリアルタイムに腫瘍を追跡できるリニアアクセラレータ―の造影能力を増大するシステム開発について講演した。(大沢雅子)
▼外部リンク
バリアンメディカルシステムズ社
http://www.varian.com