小さな子どもは、痛みについてうまく説明することができません。
2歳から18歳の、432人を対象とした子ども頭痛の調査では、痛みについての説明は子どもによってまちまちで、小さな子どもでは痛みの種類などを説明できないこともありました。
頭痛の原因は、軽い感染が主でしたが、中には腫瘍や脳炎など深刻な病状に発展するものもありました。
ミュンヘンの Child Health Foundation in MunichのBerthold Koletzkoh博士は、News24.comに、子どもが痛みを説明できるようになるのは5歳以降であるとして、これまでは両親や保護者が、しっかりと痛みのサインをキャッチしなければいけないとしています。
言葉で頭痛が表せない子どもでは、頭や目を覆うような仕草や眉間にしわを寄せたり、髪の毛をくしゃくしゃにしたりする仕草が要注意。大人だって不快な頭痛の症状ですから、小さな子どもは身の置き所がない気持ちにさせられてしまいます。
また、頭痛には深刻な病気が隠れていることもあるので、子どもが頻繁に頭痛を訴えるようであれば、痛みの持続時間や間隔を記録にしておくことが役立ちます。頭痛を引き起こすと見られるエピソードも書いておけば完璧です。
頭痛の予防には健康的な生活を行うことが当然必要です。適切な食事や睡眠と共に、目を酷使するコンピューターやテレビについては、度を超えないよう見守ってあげましょう。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Conducting a qualitative child interview: methodological considerations
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1046/
The Child With Headache in a Pediatric Emergency Department
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1526-4610.2007.01052.x/full
Small children can’t describe pain
http://www.news24.com/Technology/
Child Health Foundation
http://www.kindergesundheit.de/home.html