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米KCIが局所陰圧創傷治療システムを機能を強化して日本へ導入

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2013年04月13日 PM05:13

米国サンアントニオ、4月10日

KCI(Kinetic Concepts, Inc.以下、KCI)は、「ActiV.A.C.型陰圧維持管理装置」使用が日本でできることになったと発表した。同装置は入院時に用いる装置で、本体は軽量、持ち運び可能な装置となっており、同社の治療システムを使っている臨床医や創傷患者にとって、機能が新たに強化されている。

(この画像はイメージです)

重量は約1.08kgで、従来の装置に比べて大幅な軽量化を実現した。装置の持ち運びが可能になることにより長期入院治療を受けることが多い患者にとり、局所陰圧閉鎖療法による治療中にも移動が容易となり、入院中の移動の不便さを改善出来る可能性がある。

導入の効果について

2010年4月、ケーシーアイ株式会社(本社:東京都千代田区)は、国内初の陰圧創傷治療システムを導入した。国内で同治療システムが適用される典型的な創傷としては、「手術などによる外科手術後離開創/開放創、外傷性裂開創、四肢切断端開放創、デブリードマン後皮膚欠損創」など。

同システム導入以前は、難治性の創傷患者では回復までの時間が延長することがあり、痛みを伴うこともある治療が行われていた。

新しく承認されたシステムでは、創部の陰圧をモニターし設定圧を維持するT.R.A.C.(TM)テクノロジーが採用されている。同テクノロジーでは、設定された陰圧を継続して創部に付加することが可能となり、さまざまな臨床的根拠に基づいた治療効果と患者の安全確保を可能にする。(佐々木理恵)

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