忙しいから受けないが6割以上
ケアネットが医師1000人に“自身の健康管理”についての意識調査を実施した。
全体の68.7%が健康診断・人間ドックを『毎回必ず受けている』と回答した。『受けないことがある』は19.3%、『毎回受けない』は12.0%。世代間の差は目立たなかったが、『毎回受けない』と答えた人の比率が30代以下が10.6%に対して、60代以上が13.8%と、年代と共に漸増した。
健康診断・人間ドックを受けない(ことがある)医師に理由をたずねると、『忙しいから』が最も多く64.9%。働き盛りの40代では72.7%に。開業医の比率が高まる60代以上は『院内に自分しか医師がいない/シフトを替わってもらえないから』が28.6%、『自分の健康状態は自分でわかっていると思うから』が21.4%。受けたくても都合がつかない医師と受けないと決めている医師の傾向が他の世代より明確になった。
「もっと早く受診していれば」の経験は2割
具合が悪くなった際に『もっと早く受診すれば良かった』と感じた経験がある医師は17.6%、40代では20.3%に上った。受診が遅れた理由では『忙しかったから』が69.9%と最多、次いで『受診するほどの症状ではないと思ったから』が27.8%。「“まだ大丈夫”と過信した知り合いの医師が忙しさも重なり受診をのばした結果、手遅れになった」「健康診断は受けるが、多忙のため受診ができない」など、自分で判断できてしまうが故に深刻な事態を招き、“医者の不養生”になってしまうことを嘆く声もあった。
受診をためらう理由には医師という立場特有の“受信への不安”がのぞいた。複数挙がったのがプライバシーの漏えいを懸念する声で、「身内の医師には診てもらいにくい」「オーダリングシステムから病名・処方がわかってしまう」など。また「自分の専門領域の場合、結果がわかれば先が見えるから怖い」との声も。
自身の検査や入院の体験で「再検査後に病名を告知される患者の気持ちを実感した」「同室患者のいびきが心身にこんなに影響するのか」など患者の立場や気持ちを理解したとのコメントもあった。
▼外部リンク
ケアネット、医師1,000人に“自身の健康管理”を調査
全体の7割が健康診断・人間ドックを欠かさず受診
http://www.atpress.ne.jp/view/34667