抗がん剤使用の患者の9割が副作用を経験
QLifeは、独立行政法人国立がん研究センター研究所のがん患者病態生理研究分野分野長上園 保仁先生監修で、がんと診断された患者さんを対象としてインターネットで、『抗がん剤の副作用とその軽減方法』に関する調査を実施した。これまでに 抗がん剤の副作用を経験したことがある患者のうち、92.3%が「日常生活で何らかの影響があった」と回答していた。
しかしそのうちに副作用を軽減するための薬を処方されていたのは54.0%。「倦怠感・疲れ」「食欲不振」を感じている患者は多いのだが、薬の処方については半数にも満たない。また抗がん剤の効果には期待しているが、副作用がきつくもっと軽減してほしい人が66.1%となった。抗がん剤には副作用が多いため、緩和ケアがより一層行われることが求められる。
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副作用の軽減を求める患者が多い
また今回の調査では、抗がん剤治療を経験した人のうち88.1%が、平均3.5の副作用を経験している。その中で最も多いのが「吐気・嘔吐」である。そのうえ副作用によって「日常生活に何らかの影響」を感じたという人も多く、「これまでに経験した一番の辛さ/悩み」と答えた患者も16.5%と多かった。
治療のつらさを相談する相手としては、ほとんどが主治医であり副作用軽減について相談することが多い。その他には看護師や、病気に関する情報がたくさん載っているホームページを調べる人が多い。
抗がん剤の副作用として「倦怠感・疲れ」や「食欲不振」を感じ辛いと思っている人は多いが、何らかの薬を処方される例というのは半数にも満たしていない。
今後抗がん剤に期待することとしては「更なる副作用がないこと」「すぐに効果がある」がそれぞれ過半数となった。また日常生活に影響の出ない範囲で、副作用の軽減を求めるという人も多かった。(福田絵美子)
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