4月5日発表
米国時間4月4日、アステラス製薬株式会社(以下、アステラス製薬)は、米国アンブレックス社(Ambrx Inc.)と、新規の抗体-薬物複合体(ADC)の創製と開発に関しての提携契約を締結した。
アンブレックス社は、独自のリンカーと薬物を導入するとともに、薬物を抗体の特定の部位に結合させる技術を用い、ADCを進化させた。
前臨床試験において、アンブレックス社のADCは、薬物と抗体の結合部位が特定できない従来のADCと比較して、高い有効性と広い治療域を示している。
(この画像はイメージです)
同提携契約でアステラス製薬は、がん領域におけるADCを全世界で開発・商業化する権利を取得する。
アステラス製薬はアンブレックス社に対して、契約締結時に1500万ドルの一時金を支払い、一定数のがん領域における標的を対象として、ADCの開発と売上の達成に応じ、最大で2億8500万ドルの研究・開発・販売マイルストンを支払う。
マイルストンの一部は、ロイヤルティと同様、商業化に成功した場合のみ発生とし、その他の提携条件は、現時点では開示していない。
今回の契約締結がアステラス製薬の業績に与える影響は軽微であり、アステラス製薬は、今回の提携により、がん領域の創薬基盤が強化されることを期待している。(佐々木理恵)
▼外部リンク
アステラス製薬ニュースリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/