医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 大日本住友製薬ミトコンドリア病治療剤に関するライセンス契約を締結

大日本住友製薬ミトコンドリア病治療剤に関するライセンス契約を締結

読了時間:約 1分7秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年04月03日 PM05:13

ミトコンドリア病治療薬開発に朗報

大日本住友製薬株式会社(以下、)は、3月28 日夜、Edison Pharmaceuticals, Inc.(以下、エジソン社)が創製し、ミトコンドリア病治療剤として開発中の「EPI-743」と「EPI-589」について、研究・開発・販売権のライセンス契約を締結した(日本を対象)。

(この画像はイメージです)

大日本住友製薬は、契約一時金として35百万ドルを、またエジソン社が実施する「EPI-589」の開発活動に対する費用の一部として15百万ドルをエジソン社に支払う。また、開発の進展に応じた開発マイルストンとして、適応症毎に10~35百万ドルを支払う。

販売後は販売額に応じたロイヤルティと共に、販売額の目標達成に応じた販売マイルストンとして合計で最大460百万ドルを支払う可能性がある。同社の2013年3月期業績予想に変更はない。

「EPI-743」と「EPI-589」について

「EPI-743」 は、有効な治療薬の無い致死的な希少疾患である「リー脳症」をはじめとするミトコンドリア病に対して世界初の治療薬になることが期待されている。「EPI-743」は、ミトコンドリアの機能低下により発生した酸化ストレスを除去することで効果を発揮する。

エジソン社は、現在、米国と欧州において、ミトコンドリア病の一種である「リー脳症」を対象に第2b相臨床試験を実施している。

「EPI-589」は「EPI-743」 に続く次世代の、酸化ストレスを除去する化合物で、エジソン社で前臨床試験を実施している。今後は酸化ストレスに起因する精神神経疾患などへの適応も期待されている。
ます。(佐々木理恵)

▼外部リンク

大日本住友製薬株式会社プレスリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=493

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK
  • シベプレンリマブ、IgA腎症P3試験で主要評価項目を達成-大塚製薬
  • チルゼパチド、肥満症の日本人対象P3試験で有意な体重減少効果-リリー
  • エブリスディ2年データ、SMA小児の多くが独立歩行可能となったことを示す-ロシュ
  • 点滴ライン整理用の「カラフルホルダー」開発、ワンタッチで長さ調節可-東北大ほか