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厚生労働省、【薬剤師国家試験】合格率は79.10%―前回より約9ポイント低下

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2013年04月01日 PM09:30

厚生労働省は3月29日、薬剤師国家試験の結果を発表した。受験者数1万1288人のうち、合格者は8929人で合格率は79・10%だった。合格率は、初めて6年制薬剤師を輩出した前回の88・31%から9ポイントほど低下したが、直近4年間(空白の2年間を除く)の旧4年制国試の合格率が70%台半ばで推移しており、厚労省は「やや高い水準」と分析している。その上で、「6年間の努力の結果。引き続き、がんばってもらいたい」としている(表参照)
1万2732人が出願したが、受験者は1万1288人で、このうち1万0557人が6年制卒だった。「6年制卒」と旧4年制卒を含む「その他」の区分で試験結果を見ると、6年制卒の合格者は8826人で、合格率は83・60%(前回95・33%)。その他は受験者数731人に対し103人で、合格率は14・09%(38・19%)だった。

6年制卒の試験結果を男女別に見ると、男性は4349人が受験して3631人が合格、女性は6208人が受験して5195人が合格した。合格率は男性83・49%、女性83・68%となっている。


その他は、男性464人が受験して67人が合格、女性267人が受験して36人が合格した。合格率は男性14・44%、女性13・48%となっている。

大学の設置主体別の合格者数は、国立が475人(81・20%)で、うち6年制卒が463人(91・14%)、その他が12人(15・58%)だった。公立は211人(84・06%)で、うち6年制卒210人(90・52%)、その他が1人(5・26%)。私立は8243人(78・89%)で、6年制卒8153人(83・05%)、その他90人(14・24%)だった。

都道府県別の合格者数で多かったのは、東京860人、大阪659人、神奈川621人、埼玉593人、千葉547人、兵庫544人、愛知458人、福岡310人など。少なかったのは、島根32人、福井35人など。

最も合格率が高かったのは、名城大学の97・10%。合格率が9割を超えたのは12校だった。

必須問題の問52で不適切な記載があり、正解となる選択肢がなかったため、全員を正解とした。

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