医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 機能性ディスペプシア治療薬、世界に先駆け販売承認、ゼリア新薬

機能性ディスペプシア治療薬、世界に先駆け販売承認、ゼリア新薬

読了時間:約 1分3秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年03月30日 AM07:13

かつて、慢性胃炎、神経性胃炎、胃下垂、胃アトニー、胃けいれんと呼ばれていた症状で、胃に潰瘍やがんなどがあるのではないかと疑うような胃もたれや胃の痛みがあるにもかかわらず、検査をしても病変が見つからない症状を、機能性ディスペプシアという。日本人の4人に1人は機能性ディスペプシアを持っているといわれており、身近にある症状である。

原因としては、胃の動きの悪化、胃の伸縮性の低下、胃酸の刺激を受けやすい、ピロリ菌による炎症、脳が敏感に感じやすくなっている、また、ストレスなどが考えられる。症状としては、食後のもたれ感や早期飽満感が週に数回以上起こる食後愁訴症候群、みぞおちの痛みや焼ける感じが起こりやすい心窩部痛症候群(空腹時にも起こりえる)の2種類がある。

(画像はWikipediaより)

ゼリアとアステラス、承認取得

ゼリア新薬とアステラスは、国内で共同開発をしてきた機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド(R)錠100mg」(以下「アコファイド(R)錠」)について、ゼリア新薬が厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表した。

本剤は、胃運動の低下および胃からの食物排出遅延を改善させ、自覚症状のうち食後膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感を改善する。機能性ディスペプシアを適応症とする初めての治療薬で、世界に先駆け日本で発売されることとなる。用法・用量は、成人において食前にアコチアミド塩酸塩水和物として1回100 mgを1日3回、経口投与する。(堤朝子)

▼外部リンク

 ニュースリリース 2013年3月25日
http://www.astellas.com/detail/100mg.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待