東京&デンマーク・コペンハーゲン
大塚製薬株式会社(以下、大塚製薬)とH.ルンドベックA/S(本社:デンマーク、コペンハーゲン、以下、ルンドベック社)は、アルツハイマー病治療薬として開発中の選択的セロトニン5-HT6受容体拮抗剤「Lu AE58054」の、開発権・販売権について契約を締結した。
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ルンドベック社は、契約一時金として150百万USドル(142.5億円)を受け取り、開発・承認ならびに売上達成金として最大で675百万USドル(641.25億円)受け取ることができる。詳細な条件に関しては開示していない(1USドル=95円換算 )。
同契約に基づいて、大塚製薬はルンドベック社より「米国、カナダ、東アジア、欧州主要国、北欧」における「Lu AE58054」の共同開発および共同販売の権利を得た。
Lu AE58054臨床結果
「Lu AE58054」は、278名を登録した24週間のランダム化プラセボ比較の臨床第2相試験に用量設定の主要評価項目を達成した(2012年5月)。
この試験では、ドネペジルを服用の中等度のアルツハイマー病を対象に「Lu AE58054」を併用。「Lu AE58054群」では「プラセボ群」と比較してアルツハイマー病における認知機能の改善がADAS-cogスコアからみられた。
結果は、2013年7月13日~18日にボストンで開催されるAAIC(アルツハイマー病協会の国際会議)にて発表される予定。
今後について
2013年の半ば、「Lu AE58054」の重要な臨床プログラムが開始される予定。2,500名以上の患者さんの登録を予定があり、何本かのグローバル臨床試験が含まれる。
最初の臨床第3相試験では、「欧州、北米、南米、オーストラリア」の軽度から中等度のアルツハイマー病930名の登録を予定して「Lu AE58054」はドネペジルと併用して行われる。後続の臨床試験も、2013年末までには開始する見込み。(佐々木理恵)
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