レノックス・ガストー症候群
レノックス・ガストー症候群とは、子供におこるてんかんの一種である。けいれん発作が、1種類だけではなく、意識だけがぼーっとする(非定型欠神発作)、手足をピクピクさせる(ミオクロニー発作)など、いろいろなかたちのけいれん発作がみられる。また、精神運動発達の遅れを伴うこともある。2~5歳で発症することが多いが、それよりも年長の小児や成人になって発症する場合もある。本疾患は、頻度の少ない希少疾患である。
(画像はウィキメディアより)
エーザイの抗てんかん剤
エーザイは、抗てんかん剤「イノベロン®錠100mg、同錠200mg」(一般名:ルフィナミド)について、レノックス・ガストー症候群に対する抗てんかん薬との併用療法に係る適応で、製造販売承認を取得した。本剤は、すでに欧州では「Inovelon®」として2007年1月、米国では「Banzel®」として2008年11月に、レノックス・ガストー症候群に対する抗てんかん薬との併用療法に係る適応で承認を得ている。また、日本においては、2011年6月に希少疾病用医薬品に指定されている。
本剤の用法・用量は、4歳以上の小児で、体重15.0~30.0kgでは、通常、ルフィナミドとして、最初の2日間は1日200mgを1日2回に分けて食後に経口投与、その後2日ごとに1日用量として200mg以下ずつ漸増する。維持用量は1日1000mgとし、1日2回に分けて食後に経口投与する。
体重30.1kg以上の小児と成人については、通常、ルフィナミドとして、最初の2日間は1日400mgを1日2回に分けて食後に経口投与、その後2日ごとに1日用量として400mg以下ずつ漸増する。維持用量は体重30.1~50.0kgの患者には1日1800mg、体重50.1~70.0kgの患者には1日2400mg、体重70.1kg以上の患者には1日3200mgとし、1日2回に分けて食後に経口投与する。
なお、症状により維持用量を超えない範囲で適宜増減する。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて1日用量として、体重15.0~30.0kg の小児では、200mg以下、体重30.1kg以上の小児と成人については、400mg以下ずつ行うこととする。(堤朝子)
▼外部リンク
エーザイ ニュースリリース 2013年3月25日
http://www.eisai.co.jp/news/news201315.html