新たな薬剤の開発が求められている疾患に
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)とMillennium Pharmaceuticals, Inc.(武田薬品の100%子会社、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、以下、ミレニアム社)の共同発表によると、3月22日、悪性リンパ腫治療薬ブレンツキシマブ ベドチン(欧米での製品名はADCETRIS(R)、以下、ADCETRIS) について、製造販売承認申請を厚生労働省に提出した。
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適応症は、再発・難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫および再発・難治性のCD30陽性未分化大細胞リンパ腫。
この申請は、武田バイオ開発センター株式会社が、日本において、同病を対象として実施した臨床第1/2相試験の結果と海外の臨床第2相試験結果に基づいている。
ブレンツキシマブ ベドチン「ADCETRIS」について
同薬は、CD30抗原を標的とする抗体と微小管阻害作用を持つ低分子薬剤(モノメチルアウリスタチンE:MMAE)とを、シアトルジェネティクス社の特許技術にてリンカーで結合させた抗体薬物複合体。
この複合体は血中では安定して、CD30抗原を発現した腫瘍細胞に取り込まれ、後にタンパク質分解酵素によりリンカーが切断されてMMAEを放出するよう設計されている。
シアトルジェネティクス社とミレニアム社は、ブレンツキシマブ ベドチンを共同開発。タケダグループは米国・カナダを除いた全世界を対象とした独占的販売権を獲得。海外における開発費用の50%を負担している。日本における開発費用はタケダグループが全額を負担する。(佐々木理恵)
▼外部リンク
武田薬品工業株式会社・ミレニアム・ファーマシューティカルズ Inc.ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2013/20130322_5698.html