禁煙の共同薬物治療管理(CDTM)を実施する地域共同研究が茨城県笠間市で4月からスタートする。全国でも初めての試みで、茨城県薬剤師会笠間支部の10薬局が参加し、医師と合意に基づいて作成したプロトコル(治療計画)に従い、薬局薬剤師が一般用医薬品(OTC薬)等を用いて禁煙治療の指導やサポートを行う。初回指導後、タバコの離脱症状が強く出る3~10日目をはじめ、6回にわたって薬剤師が介入し、12週間後の禁煙治療の継続率等を評価する予定だ。
■10薬局が参加
共同研究は、日本大学薬学部の亀井美和子教授を責任者に、茨城県薬剤師会笠間支部の10薬局、禁煙外来を積極的に行っている茨城県立中央病院、友部セントラルクリニック等の医療機関が参加して実施する。プロトコルで医療機関と薬局の役割を明確にし、禁煙補助薬の副作用症状が出た場合、薬剤師がOTC薬の服用や禁煙補助薬の減量を行うことができる取り決めをした。