運動の効果というと、一番に思い浮かぶのはフィットネス。運動を続けている人は、年を重ねても若々しく健康的な体つきをしていますね。ところが、運動の効果は、体だけでなく、脳にも行き届くのです。
子どもの時や青年期に、しっかり運動をしていると、その後の脳の機能に良い影響を与えるという研究結果が発表されました。この報告は専門誌、Psychological Medicineに掲載されたもの。1958年からの英国内の発達調査に参加している9000人の男女を対象にしています。
調査を通じて、11歳、16歳、33歳、42歳、46歳、50歳の時点での運動習慣を自己回答してもらいました。その上で、50歳の時点で認知テストを行い、運動習慣と認知テストの結果に関連があるかを分析したのです。
すると、週に4日以上運動することを、長いこと続けてきた人では、運動習慣がない人よりもテストの結果が良かったのです。
毎日運動できないからと言って、ガッカリする必要はありません。調査では、週に1度運動する人の方が1日も運動する機会がない人よりも、同様のテストの結果が良かったそうなのです。
運動は、若々しい体だけでなく、若々しい脳も作ってくれるんですね。できる範囲で、少しの時間でも体を動かす習慣をつけたいものです。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Regular Exercise During Young Adulthood Could Improve Brain Functioning Later On, Study Finds
http://www.huffingtonpost.com/2013/03/20/
Leisure-time physical activity over the life course and cognitive functioning in late mid-adult years: a cohort-based investigation
http://journals.cambridge.org/action/