ぽかぽか陽気になると、冷たい飲み物がおいしく感じられてきます。炭酸飲料は、おいしいけれどもカロリーが心配、と思っていたのは過去の話。このところ、軒並みダイエットソーダが発売されています。
カロリーが少ないなら、太らないし体によさそう!とつい手が出てしまいますが、ご注意を。
テキサス大学が2008年に長期的にダイエットソーダなどの人口甘味飲料を飲んだ場合の、体重管理についての調査結果を発表しています。
1979年から1988年に、5158人のデータを取り、7-8年後にそのうちの約7割にあたる、3682人について再調査を行いました。
ベースライン時と、2度目の調査時で、BMIを使って体型の変化を評価しました。
ベースライン時に標準体型だった人たちで、1週間で21杯以上の人口甘味飲料を飲んでいる人たちでは、7-8年後に肥満気味、もしくは肥満になっている人の割合が2倍にもなっていました。
BMIで比較すると、人口甘味飲料を飲んでいる人たちは、そうでない人たちと比較してBMIが47%高いという結果になったのです。
このメカニズムは、人工甘味料が脳の報酬系に働きかけることや、食欲を増進させることなどが原因ではないかとみられています。
カロリーが低いからといって、安心できないダイエットソーダ。飲み過ぎを控えて、適切な体重管理を行いたいものです。ハーブティを濃いめに入れて、炭酸水で割ったものなど、糖分がなくてもおいしく飲める飲み物を探してみてはいかがでしょうか。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
5 Ridiculous Diet Myths Expose
http://www.mcall.com/health/
Fueling the Obesity Epidemic? Artificially Sweetened Beverage Use and Long-term Weight Gain
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1038/