たばこの害は、肺や心臓血管系についてが強調されてきました。では、目にも害があること、知っていましたか?
喫煙は黄斑変性症のリスクを高めてしまうのです。黄斑変性症は、アメリカでは60歳以上の失明の原因のトップにあげられている病気で、日本でも失明原因の上位に入っています。喫煙者が黄斑変性症にかかるリスクの高さは、なんとたばこを吸わない人の4倍ともいわれます。
黄斑変性症だけではありません。喫煙は白内障の進行も早めてしまうのです。この影響は喫煙量が多い人ほど強まるとされています。
そのほかの目に対する影響では、視神経障害、夜盲症、ドライアイ、アレルギー性結膜炎や、糖尿病の患者さんで失明の原因となり得る網膜症などが挙げられています。結膜炎に関しては、本人の喫煙のみならず、副流煙でも起こりうるとされています。
通常は肺や心臓への影響に話題が集まりがちな喫煙。目にもこんなに影響を及ぼすのですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Risk factors for age-related macular degeneration: Pooled findings from three continents.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/
Allergic conjunctivitis and dry eye syndrome
http://www.sciencedirect.com/science/article/
Smoking and Risk of Age-Related Cataract: A Meta-Analysis
http://www.iovs.org/content/53/7/3885.short
Save Your Vision Month: How Cigarettes Lead to Poor Eye Health
http://www.crozetgazette.com/2013/03/