関節リウマチ
骨や関節、筋肉の運動器官が全身的な炎症を伴って侵される病気を総称して「リウマチ性疾患」といい、このうち、関節に炎症が続いて、関節が徐々に破壊され、やがて機能障害を起こす病気が「関節リウマチ」である。もっとも起きやすいのが、手首や手足の指の関節である。関節リウマチの発症は30〜40歳代がピークで、性別では女性に多く、男性に比べ5〜6倍の発症率である。関節の炎症が持続すると、関節の変形や強直をもたらし、その結果日常生活動作が困難になる。
微熱、食欲減退、全身倦怠感などの全身症状や、目や口の乾きなど涙腺や唾液腺、さらに、皮膚、肺などの関節外臓器の症状を伴うこともあり、膠原病のひとつとして考えられている。
(画像はウィキメディアより)
アステラス、治療薬を新発売
アステラス製薬とユーシービージャパンは、成人関節リウマチ治療剤「シムジア®皮下注200mgシリンジ」(以下、本剤という)を2013年3月8日に新発売した。海外において、本剤は欧米を中心に、現在、30か国以上で発売されている。
成人を対象とした国内臨床試験では、メトトレキサート(以下、MTXという)を併用または非併用した場合、投与開始1週後より関節リウマチの兆候・症状及び身体機能の改善が認められた。また、関節破壊の進行はMTX併用あるいは非併用にかかわらず、本剤投与により抑制された。
本剤の用法・用量は、通常、成人にはセルトリズマブ ペゴル(遺伝子組換え)として1回400 mgを初回、2週後、4週後に皮下注射し、以後1回200 mgを2週間の間隔で皮下注射する。症状安定後には、1回400 mgを4週間の間隔で皮下注射することが可能となる。(堤朝子)
▼外部リンク
アステラス ニュースリリース2013年3月7日
http://www.astellas.com/ucb200mg.html