子どもの視力検査がついに変わる!
科学が飛躍的に進歩したのに、私たちが子どもの頃からあまり変わりばえのしないもの、その一つは視力検査ではないでしょうか。片目を隠して、丸い記号の欠けた部分を答えたり文字を読む方法は150年もの間用いられてきたそうです。
ところが、ついに視力検査に大きな革命が訪れました。これまで、子どもたちの4人に1人が、視力に何らかの障害を抱えているのに、これが明らかにされていないと指摘されてきました。治療開始が遅れることで、矯正ができなくなってしまうこともあるため、これまでより早い時期から、スクリーニングを行うことが推奨されてきました。
楽しい冒険ゲームを通じて視力検査が可能
アメリカで立ち上げられたNPO法人、VisionQuest 20/20では、ビデオゲームを通じて、子どもたちの視力障害のスクリーニングを行う方法を開発したのです。このゲームは、名付けてEyeSpy 20/20。子どもたちにとっては、お城の中を宝物を探して冒険する楽しい遊びですが、10分程度で、子どもたちの視力や、認識能力を測定します。
検査結果は、メールやプリントアウトで両親に届けられます。
EyeSpy 20/20はダウンロードして使用することができ、1人当たりの検査コストも5ドルとリーズナブル。これまで専門医による眼科検診を予算の都合上カットせざるを得なかったアメリカの学校ですが、この方法はすでに20000人の児童に対して行われたそうです。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
VisionQuest 20/20
http://www.visionquest2020.org/