ドイツ/インゲルハイム、2月28日
急性白血病は希特に、成人の急性白血病で死亡率が最も高いのは急性骨髄性白血病(以下、AML)である。2013年2月28日、第6回世界希少・難治性疾患の日に、世界で60をこえる国が希少疾患患者に対する認識を高めるために集った。
ベーリンガーインゲルハイムは、世界希少・難治性疾患の日に、標準寛解導入療法が適応とならないAML患者を対象として、強力なポロ様キナーゼ(PLK)選択的阻害薬volasertibと化学療法剤との併用療法を検討する第3相臨床試験 (POLO-AML-2) にて、第1例目の患者登録が行われたと発表した。
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AMLは、骨髄での正常造血を妨げる異常造血前駆細胞の急速な増殖を特徴としている。POLO-AML-2の主要評価項目は、化学療法剤単独と比較した併用療法の客観的寛解率、主な副次評価項目は、全生存期間。
ベーリンガーインゲルハイム医薬開発担当上級副社長のProf. クラウス・デュギは
「希少疾患は誤った診断をされることが多く、正しく診断されたとしても、多くの場合は有用な治療選択肢がありません。標準寛解導入療法が適応とならないAML患者さんの治療選択肢は限られているため、POLO-AML-2試験の開始は重要なマイルストーンとなります」
(ベーリンガーインゲルハイムプレスリリースより)
(ベーリンガーインゲルハイムプレスリリースより)
と述べている。
欧州では、希少疾患は1万人中5人未満がり患する生命を脅かす、または慢性消耗性疾患と定義されている。また、Volasertibは治験開発段階にある化合物で、その安全性および有効性はまだ十分に確立されていない。(佐々木理恵)
▼外部リンク
ベーリンガーインゲルハイムプレスリリース
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/