2013年2月27日(米国時間)
大日本住友製薬株式会社の米国子会社であるサノビオン社は、18歳以上の成人の部分てんかん発作の併用療法を対象として、「STEDESA(R)」(予定商品名。一般名:エスリカルバゼピン酢酸塩、以下、STEDESA)について、米国食品医薬品局(FDA)によって再申請が受理されたことを発表した。
(この画像はイメージです)
サノビオン社は、2009年3月にFDAに「STEDESA」の新薬承認申請を提出たが、2010年4月にFDAから審査結果通知が発行され、新薬承認申請の再提出に向けて取り組んできた。
サノビオン社のSenior Vice President, Clinical Development and Medical AffairsであるFred Grossman(フレッド・グロスマン)は次のように述べている(抜粋)。
(大日本住友製薬株式会社ニュースリリースより)
STEDESAの臨床試験について
同剤の新薬承認申請には、世界35か国(米国を含む)で1,300人以上の患者が参加した多施設無作為割付プラセボ対照の3つの第3相臨床試験(それぞれ12週間のメンテナンス試験)のデータが含まれている。
臨床試験の結果、同剤の併用療法は、てんかん発作頻度の有意な減少を示した。最も多く見られた有害事象は「めまい・眠気・頭痛・吐気・複視・おう吐・疲労・運動失調・視力障害であった。
欧州ではZebinix(R)として流通
「STEDESA」はヨーロッパにおいて、Bial-Portela & Ca社(以下、Bial社)およびライセンシーであるエーザイ株式会社の英国子会社によって「Zebinix(R)」という商品名で販売されている。
Zebinix(R)は「成人の部分てんかん(二次性全般化を含む)における併用療法」を効能・効果として、欧州委員会(European Commission)より2009年4月21日に承認されている。
サノビオン社とBial社は「成人の部分てんかん発作の単剤療法」と「小児の部分てんかん発作の併用療法」として本剤を評価するために、臨床試験を行っている。(佐々木理恵)
▼外部リンク
大日本住友製薬株式会社ニュースリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/news/2013/20130228_01.html