喘息は、日本でもよく見られる慢性病の一つです。喘息の管理は、きちんと薬物療法を行うと共に、発作の引き金となる原因物質(たばこの煙や、アレルゲンとなる食物)を避けることが必須とされています。
また、マグネシウムを摂ると気道の過敏性が緩和されるので、喘息持ちの人はマグネシウムを含む食品を積極的に摂ると良いとも言われています。
食べ物とアレルギー性疾患の関連を行った調査では、スウェーデンの8歳の子どもたち、2442名を対象とした報告があります。両親による食生活の情報提供と、血液検査の結果が分析されました。
すると、喘息に関してはマグネシウムを多く摂っている子どもでは、症状が軽いことが分かりました。
マグネシウムを多く含む食品としては、海藻やごま、ナッツ類、緑の野菜などがあります。いずれも、古くから体に良いと言われているものが多いようです。
また、オーストラリアで行われた調査では、高脂肪・低ファイバーの食事を取る人で喘息が見られやすいことが分かりました。
繊維質に富んだ野菜や果物を多く食べ、脂肪分は控えめにすることも大切です。
喘息の管理は、食事療法のみでは難しいものですが、身近に手に入る素材を使って、おいしく健康にも良い食卓を心がけたいものですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
An investigation of the association between dietary intake, disease severity and airway inflammation in asthma
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/resp.12015/abstract
Antioxidant intake and allergic disease in children
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/