「ニュープロパッチ」を発売
大塚製薬は2月26日に、パーキンソン病及びレストレスレッグス症候群の治療薬である「ニュープロパッチ」を発売した。「ニュープロパッチ」の一般名はロチゴチンである。
「ニュープロパッチ」はドパミン受容体刺激作用を持っている新規成分であり、1日1回貼付ることによって、24時間有効な血中濃度を維持することができる。ドパミン受容体刺激作用を持っている貼付薬は、国内では初である。
レストレスレッグス症候群というのは、座ったり横になっていると、虫がはっているようなむずむずした不快感があり、足を動かしたい欲求が出てしまう疾患である。症状が他の部位に表れることもあるのだが、多くは下肢にでることが多いので、別名「むずむず脚症候群」とも呼ばれている。
(Wikiメディアより引用)
レストレスレッグス症候群患者は約200万人
患者は中高年女性に多く、治療が必要とされるレストレスレッグス症候群患者は、国内で推定約200万人である。発症する原因などは今のところ明らかにはなっていないが、ドパミン機能の異常や鉄欠乏状態が原因なのではないか、と考えられている。 レストレスレッグス症候群の治療薬としては現在、ドパミン受容体作動薬のプラミペキソール(商品名はビ・シフロール)、GABA誘導体のガバペンチン エナカルビル(商品名はレグナイト)などがある。
これらの薬剤は1日1回夕食後、もしくは就寝2~3時間前に服用することになっているのだが、ロチゴチンは1日1回貼付することによって、24時間血中濃度を維持することができ、日中の症状が改善することが確認されている。また、2つの薬剤は腎排泄型なのに対して、ロチゴチンは肝代謝型であるため、腎機能が低下した患者でも使用することができる。
ロチゴチンの薬価は1枚当たり、2.25mgが270円、4.5mgが416円、9mgが641円、13.5mgが826円。肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの皮膚に貼付して、24時間経てば貼り替える。(福田絵美子)
▼外部リンク
大塚製薬 ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2013/0222_02.html