ウイルスが以前から国内にいた可能性が高まる
厚生労働省は、平成25年2月26日、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について、医療機関から寄せられた症例のうち、1症例がSFTS であったことが国立感染症研究所の検査により確認されたと発表した。
新たに確認されたのは、8年前の平成17年秋に長崎県で死亡した60代の男性。これでこの感染症により明らかになった死者例は5人となった。これまでに確認されている死亡例は
山口県:成人女性1名 平成24年秋に死亡
愛媛県:成人男性1名 平成24年秋に死亡
宮崎県:成人男性1名 平成24年秋に死亡
広島県:成人男性1名 平成24年夏に死亡
長崎県:成人男性1名 平成17年秋に死亡
愛媛県:成人男性1名 平成24年秋に死亡
宮崎県:成人男性1名 平成24年秋に死亡
広島県:成人男性1名 平成24年夏に死亡
長崎県:成人男性1名 平成17年秋に死亡
となっている。
(血を吸った雌のフタトゲチマダニ Wikiメディアより引用)
これからの季節はダニの活動期
SFTSは、ブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新規ウイルス、SFTSウイルス (SFTSV)によるダニ媒介性感染症。中国からの報告では、マダニ類[フタトゲチマダニ、オウシマダニ]からウイルスが分離されている。
マダニの活動期は、春から秋。これからの季節、草むらや藪などに入る場合は、マダニに咬まれないよう長袖、長ズボンを着用するなどし、肌の露出を少なくする注意が必要だ。
厚生省では、引き続き情報提供を求めている
【情報提供を求める患者の要件】
38度以上の発熱と消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血のいずれか)を呈し、血液検査所見で血小板減少(10万/mm3未満)、白血球減少(4000/mm3未満)及び血清酵素(AST、ALT、LDH のいずれも)の上昇が見られ、集中治療を要する、若しくは要した、又は死亡した者。
ただし、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。
38度以上の発熱と消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血のいずれか)を呈し、血液検査所見で血小板減少(10万/mm3未満)、白血球減少(4000/mm3未満)及び血清酵素(AST、ALT、LDH のいずれも)の上昇が見られ、集中治療を要する、若しくは要した、又は死亡した者。
ただし、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。
▼外部リンク
厚生労働省 平成25年2月26日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002w31v.html
厚生労働省 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/