医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 行政・経営 > 厚生省 ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群」 5人目の死亡例確認-長崎-

厚生省 ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群」 5人目の死亡例確認-長崎-

読了時間:約 1分16秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年02月28日 PM12:13

ウイルスが以前から国内にいた可能性が高まる

厚生労働省は、平成25年2月26日、(SFTS)について、医療機関から寄せられた症例のうち、1症例がSFTS であったことが国立感染症研究所の検査により確認されたと発表した。

新たに確認されたのは、8年前の平成17年秋に長崎県で死亡した60代の男性。これでこの感染症により明らかになった死者例は5人となった。これまでに確認されている死亡例は

山口県:成人女性1名 平成24年秋に死亡
愛媛県:成人男性1名 平成24年秋に死亡
宮崎県:成人男性1名 平成24年秋に死亡
広島県:成人男性1名 平成24年夏に死亡
長崎県:成人男性1名 平成17年秋に死亡

となっている。

(血を吸った雌のフタトゲチマダニ Wikiメディアより引用)

これからの季節はダニの活動期

SFTSは、ブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新規ウイルス、SFTSウイルス (SFTSV)によるダニ媒介性感染症。中国からの報告では、マダニ類[フタトゲチマダニ、オウシマダニ]からウイルスが分離されている。

マダニの活動期は、春から秋。これからの季節、草むらや藪などに入る場合は、マダニに咬まれないよう長袖、長ズボンを着用するなどし、肌の露出を少なくする注意が必要だ。

厚生省では、引き続き情報提供を求めている

【情報提供を求める患者の要件】
38度以上の発熱と消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血のいずれか)を呈し、血液検査所見で血小板減少(10万/mm3未満)、白血球減少(4000/mm3未満)及び血清酵素(AST、ALT、LDH のいずれも)の上昇が見られ、集中治療を要する、若しくは要した、又は死亡した者。
ただし、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。

▼外部リンク

厚生労働省 平成25年2月26日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002w31v.html

厚生労働省 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 行政・経営

  • 【PMDA】コロナ薬投与で注意喚起-妊娠可能性ある女性に
  • 【薬価部会】不採算品再算定、対象絞り込みを-25年度中間年改定
  • 【厚労省調査】敷地内薬局、専門連携の1割-処方箋集中率は93.1%
  • 【臨試協調査】外資が日本を第I相拠点に-国内実施のメリット認識か
  • 【NPhA】半数以上が後発品を選択-長期品選定療養に一定効果