重篤な感染症の報告あり
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構は、「製薬企業からの医薬品の適正使用に関するお知らせ」に 「テラビック(R)錠250mg投与例における重篤な感染症への注意喚起について」を掲載した。
「テラビック(R)錠250mg」は、2011年11月28日に販売され7,952例の患者に使用されているが、2012年11月30日時点において、敗血症を含む重篤な感染症が70例報告されている。
重篤な感染症の内訳としては
・腎盂腎炎(急性腎盂腎炎を含む)15例
・肺炎 15例
・敗血症(ブドウ球菌性敗血症、敗血症性ショックを含む)13例
・尿路感染(大腸菌性尿路感染を含む)11例
・帯状疱疹 4例
・気管支炎 2例
・蜂巣炎 2例
・腹膜炎(感染性腹膜炎を含む)2例
(2012 年 11 月 30 日時点)
・肺炎 15例
・敗血症(ブドウ球菌性敗血症、敗血症性ショックを含む)13例
・尿路感染(大腸菌性尿路感染を含む)11例
・帯状疱疹 4例
・気管支炎 2例
・蜂巣炎 2例
・腹膜炎(感染性腹膜炎を含む)2例
(2012 年 11 月 30 日時点)
となっている。
(この画像はイメージです)
3剤併用療法には十分な観察を
敗血症を発症した13例のうち、中央値は64歳(最大70歳、最小44歳)、6例については、経口ステロイドを使用していた。投与開始から発症までの日数は、中央値が66日目、最大127日目、最小10日目。
転帰については、9例が回復・軽快、2例が未回復、2例が死亡となり、死亡した2例については、経口ステロイドを使用していた。
田辺三菱製薬では、テラビックを含む3剤併用療法では、易感染性となり、感染症及び感染症の増悪を誘発し敗血症に至ることがあるので、十分な観察を行うこととし
・3剤併用療法中には、臨床症状(発熱等)及び定期的な白血球分画測定、CRP値測定など十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与中止、抗菌薬投与など、適切な処置を行うこと
・敗血症等の特に重篤な感染症発現例には、高齢者や、経口ステロイド投与が行われている例がある
・敗血症等の特に重篤な感染症発現例には、高齢者や、経口ステロイド投与が行われている例がある
とし、注意を呼びかけている。
▼外部リンク
テラビック(R)錠250mg投与例における重篤な感染症への注意喚起について
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
http://www.info.pmda.go.jp/index.html
田辺三菱製薬株式会社 医療関係者向け情報
http://medical.mt-pharma.co.jp/index.shtml