脳神経の老化を防止するベリー類
イチゴが女性の心臓病予防に効果的ということが先日報道されましたが、抗酸化作用のあるこのフルーツ、他にも様々な効果が確認されています。
そのうちの一つが、老化に伴って衰えてくる、脳神経への働きかけです。この効果については、これまでも実験室で細胞に対して操作を行った調査や、動物を用いた研究では確認されてきました。
ベリー類で豊富な抗酸化作用物質が、神経を伝達する信号へと働きかけるのです。この結果、認知機能の低下や身体機能の衰えを食い止めてくれるのです。
最近の研究では、この働きがヒトに対しても確認されてきています。昨年は、ベリー類の効果についての分析も発表されました。
オーガニックにこだわらなくても効果は十分
オーガニックの果物は、このところ注目を集めていますが、アメリカでオーガニックのブルーベリーとそれ以外のブルーベリーを比較した調査では、どちらも優れた抗酸化作用が見られたので、特にオーガニックにこだわらず、手に入りやすいものを食べるようにして問題はありません。
ベリー類の中でもイチゴはこれからが旬。おいしく食べて、若々しい脳を保つことは、かなり効果的なアンチエイジングと言えそうですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
A Comparison of Antioxidant Properties in Organic and Conventional Blueberries
http://ccsenet.org/journal/index.php/jfr/article/view/17549
Berry Fruit Enhances Beneficial Signaling in the Brain
http://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/jf2036033