早期発見が難しいと思われていた子どもの弱視、画期的デバイス登場
子どもの弱視は、早い時期の発見が難しいとされていました。目の機能は、小学校入学の頃には完成されますが、小学校の検診で初めて弱視が発覚することも少なくありません。
この原因の一つには、新生児期から小学校入学頃までは、弱視があっても徐々に視力が上がっていくので、本人が自覚しにくいことがあるといわれてきました。
けれども、弱視の治療は、目の機能が完成されるまでに行われないと、効果が出にくくなってしまいます。これまでは、早く治療した方が良いのに、早く発見することができないというジレンマがありました。
小さな子どもでもできる検査方法も高評価
今回、アイオワ大学が発表した研究結果で、非常に簡単な画像診断で1歳までに弱視の診断ができることが分かりました。目の特殊な写真を撮影し、構造的に弱視になりやすい要素を確認することができるのです。
調査チームは2000年から2010年まで、平均3.4歳の子どもたち20万人以上にこの検査を行いましたが、ほとんどの子どもたちが検査を完了できたそうです。子どもの検査では、じっとしている時間が長い、少しでも痛みや不快感を伴う、などというものでは、完了できないことがあるので、この点でとても意義のある検査方法であると評価されています。
今後この方法が活用されることで、子どもの弱視の早期発見、早期治療ができるようになることが期待されます。
▼外部リンク
‘Lazy eye’ can be detected at infancy
http://www.clickondetroit.com/lifestyle/
Practical Community Photoscreening in Very Young Children
http://pediatrics.aappublications.org/