「医師等資格確認検索システム」を新しくすると発表
厚生労働省は2月15日、今年の夏を目処に医師・歯科医師の資格確認検索システムをこれまでよりも拡充することを発表した。現在の「医師等資格確認検索システム」の下で、医師や歯科医師の成りすまし事件が相次いで発生しているため、新たな措置を設けることになった。
「医師等資格確認検索システム」というのは、厚生労働省に現在登録をしている医師及び歯科医師のうち、医師法もしくは歯科医師法に規定する2年に1度の届出を行なっている医師等について、漢字等の氏名を入力することによって検索をすることが可能となっているものである。
検索システムで確認できることは、医師の氏名と性別、そして登録年のみである。この検索システムを使うと、実在する医師の氏名から登録年を調べることができるため、氏名と登録年が正しい免許証を偽造するということは容易にできた。
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相次ぐ医師免許偽装事件
昨年は東京板橋区の病院で、実在の医師になりすまして男性が健康診断を行ったということで起訴されている。それ以外にも東京港区のクリニックでも、医師免許を持たない男性が美容目的の手術を行ったというような事件も相次いで起こっている。
新しいシステムでは、氏名と生年月日、医籍登録番号、医籍登録年月日の全てを入力して検索できるようになる。また検索結果は、医籍登録の該当の有無のみが表示されるようになるため、免許証の偽造はできなくなるということである。医療機関としても、これまで以上に厳格に医籍を確認することができるようになる。(福田絵美子)
▼外部リンク
医師等資格確認検索システム
http://licenseif.mhlw.go.jp/search/