ビールは太ると考えている人がほとんど
ビールに対して「太る」というイメージを持っている人は多いものです。「ビール腹」という言葉もこのイメージを象徴しています。
ところが、イギリスからはこのイメージに反論を唱える論文が発表され、専門誌Nutrition Reviewsに掲載されました。
他の飲み物と比べて特にカロリーが高いわけではない
これによると、ビールを1日に500ミリリットル以上飲む場合、太ってしまう可能性はあるものの、他の飲み物と比べて極端にリスクが高いわけではないとされました。例えば、同じ量のビールとワイン、スピリッツと、オレンジジュースであれば、ビールはカロリーが低い方に入ります。
一般の人たちの知識を調べても、半分以上の人はビールやワインがそれぞれどのくらいのカロリーかを知らないにもかかわらず、ビールの方が太りやすいという印象を持っています。特に女性では、7割以上の人がビールのカロリーを実際よりも高く考えていたそうです。
健康に良い成分も入っている!
その上、ビールは、量さえ適切であれば、ワインのように健康にプラスに働くともされています。ビールには、ビタミン、食物繊維、抗酸化物質、骨粗しょう症の予防にもなるシリコンなどのミネラルも含んでいます。
もちろん飲み過ぎては元も子もありませんが、こうした知識を持って、安心して「とりあえずビール」を飲むことができるのはちょっぴり嬉しいことですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Is beer consumption related to measures of abdominal and general obesity? A systematic review and meta-analysis
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/