厚生労働省は13日、国内で初めて確認されたダニ媒介性の感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、新たに2人が死亡していたことを明らかにした。同日、厚生科学審議会感染症分科会の感染症部会を開き、SFTSを感染症法の4類感染症に政令で位置づけると共に、所持を届け出る3種病原体等に指定することを決めた。緊急性が高いことから、早急に意見募集を行い、3月上旬に改正政令の施行を目指す。
■ウイルスも規制対象
SFTSは、中国で2009年に発生が報告され、昨年原因ウイルスが特定された新しいダニ媒介性感染症。国内でも1月、国立感染症研究所の検査結果で、山口県の成人患者1人が昨秋にSFTSで死亡していたことが判明。さらに今回、愛媛県と宮崎県の成人男性2人が昨秋に死亡していたことが明らかになった。