まれな悪性腫瘍を骨髄炎と誤診
新潟県は、十日町市の新潟県立十日町病院で発生した医療事故について、1000万円を遺族に支払い和解することを決めたと2013年2月8日に発表した。
県立十日町病院で死亡したのは、当時10歳代の女性。女性は、同病院で、2004年4月に骨髄炎の診断を受け治療を続けたものの改善せず、4ヶ月後の同年8月に他院へ転院をした。
転院先の病院では、この女性を比較的まれな悪性腫瘍と診断。その後、治療を継続したが、この女性は2007年2月に死亡した。
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早期の和解を予定
死亡した女性の遺族は、
「専門病院に転院させ、早期に化学治療等が行われていれば、死亡に至ることはなかった」
として、2009年7月に損害賠償を県立十日町病院に請求していた。
同病院は、診断の遅れと死亡との因果関係については不明としながらも、症状が改善しないことから別の病気の可能性を考慮に入れたり、専門医へ助言を求めるべきだったとし、診断の遅れを認めている。
新潟県では議決後、早期に和解をすることを予定している。
(吉沢実香)
▼外部リンク
新潟県:医療事故等に係る損害賠償額の議会提案について
http://www.pref.niigata.lg.jp/byoingyomu/