医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 行政・経営 > 安倍内閣発足で医学部受験ブーム

安倍内閣発足で医学部受験ブーム

読了時間:約 1分1秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年02月12日 PM08:13

安倍政権の税制改正発表で学習塾系株価上昇

年明けすぐの日経新聞に「学習塾株価がそろって急騰」という記事が出た。1月9日の東京株式市場の終値では、塾関連上場企業が前日比でプラス16~34%であった。

理由は、安倍内閣が発足後打ち出した税制改正の一つ、「祖父母が孫に渡す教育資金は贈与税を非課税にする」が発表されたからである。

これまでは教育に必要な資金を、その都度祖父母が負担した場合であっても、非課税となっていた。そのため数年先の教育資金をまとめて渡すという場合は、贈与税が課税されていた。今回発表された税制改正では、こうしたケースの場合、孫1人当たり1500万円まで非課税にしようというものである。

今の医学部全盛の日本社会においては、子どもを持つ親に「わが子の理想の進路とは?」と尋ねると、「東大入学」より「医学部入学」という答えの方が多い。現代の日本において医師になった場合は、伝統的な尊敬の対象というよりも、社会的地位と経済的安定というイメージのほうが強い。

(この画像はイメージです)

今年度の医学者志願者は増加

今年度の医学部志願者は、どの予備校のリサーチでも国公立、私立ともに増加している。逆に法学部など文系学部は減少傾向である。私立医学部の場合は、入学前も入学後も多額のお金が必要である。

これまでは親の資金だけが頼りであったが、今回の税制改正によって、祖父母の資金が加えられるようになった。そのため今後は、医学部受験希望者が増加すると考えられている。(福田絵美子)

▼外部リンク

平成25年度 税制改正大綱
http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/pdf085_1.pdf

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 行政・経営

  • 【東海大グループ】日常診療に漢方処方87%‐医師半数「証」考慮せず
  • 【文科省審議会】加計学園は定員割れ改善を-千葉科学大薬の現状指摘
  • 【NPhA調査】「在宅24回以上」が壁に-地域支援加算の施設基準
  • 【厚労省】ドラッグロスの78品目公表-開発困難事情など連絡を
  • 【厚労省】条件付承認「積極検討を」-通知一部改正で活用促す