笑顔が素敵な人は、男性でも女性でも、子どもでもお年寄りでも、つい惹きつけられてしまいますね。笑顔が人の心に働きかけることは専門家でなくとも経験的に知っていることですが、実は笑顔には健康増進の効果もあるという説があります。 海外サイトのThe Atlanticでは、笑顔に関する様々な調査の結果を紹介していました。
笑顔の研究は、古くは1860年代のフランスにはじまっています。顔の筋肉を動かすときに発生する微弱な電流を調べたギョーム・ベンジャミンは、幸せな感情と共に生まれる笑顔では、口元だけでなく目元の筋肉も動くことを発見しました。
日本語でも「目が笑っていない」などと言いますが、これは科学的に根拠があることなのですね。
笑顔と健康の研究で、印象的なものでは、アメリカのプロ野球選手カードの表情に対して、「笑顔度」を5段階で示して、その人たちの寿命を追跡したものがあります。その結果、笑顔度が高い選手たちと他の人たちを比べると、寿命が7年も長かったという報告があるのです。
また、大学時代の写真で笑顔のものが多い女性では、その後30年の人生を追跡したときに、笑顔の写真が少ない人よりも、人生への満足度が高いという報告もあります。満足ができる人生が目の前にあったから笑顔が多かったのか、笑顔が多かったから満足度の高い人生を歩んだかは分かりませんが、悩みやストレスからは解放されて過ごしているのであれば、健康にも良さそうです。
周りの人を幸せにして、自分の健康度もアップできるなんて、すばらしいですね。
▼外部リンク
The Atlantic ; How Smiles Control Us All
http://www.theatlantic.com/health/
Expressions of positive emotion in women’s college yearbook pictures and their relationship to personality and life outcomes across adulthood.
http://psycnet.apa.org/journals/psp/80/1/112/
Smile Intensity in Photographs Predicts Longevity
http://pss.sagepub.com/content/21/4/542.extract