2月と言えば一大イベントはバレンタイン。
以前は、チョコレートはカロリーが高くて、美容や健康の大敵と考える人もいましたが、現在はむしろ健康への効果が確認されています。大まかに言うと、心臓血管系への働きと、インスリン抵抗性、そしてコレステロール値の改善が注目されています。
秘密はチョコレートの原料、カカオに含まれるフラボノイド一種であるフラバン3ols。近年では、このフラバン3olsの働きを探るべく、多くの調査が実施されています。
昨年は、チョコレート、ココア、フラバン3olsの効果に関するメタ分析も発表されています。これは、研究として信頼度の高い、42件の無作為抽出(RCT)の調査結果を再分析したものです。対象の人数は延べ1297人となりました。
これらの研究結果を統合すると、インスリン抵抗性がチョコレートや、ココアの摂取で改善することが分かりました。HOMA-IRの値が、著しく低下していることから、血清インスリンが減少するためと解釈されています。
血管拡張反応(flow-mediated dilatation;FMD)も、慢性でも急性でも改善しています。同様に、拡張期血圧の低下、平均動脈圧、善玉コレステロールの増加、悪玉コレステロールの減少にも働きかけるため、心臓血管系の病気の予防も役立つことが確認されました。
もちろん、フラボノイドの抗酸化作用はお肌にも効果的に働きかけます。チョコレートが美容にも健康にも良いと思うと、バレンタインが更に楽しみになりますね。
▼外部リンク
Effects of chocolate, cocoa, and flavan-3-ols on cardiovascular health
http://ajcn.nutrition.org/content/95/3/740.short
Skin photoprotection by natural polyphenols
http://link.springer.com/article/