イギリスでは、「Binge Drink(ビンジドリンク)」という、毎日飲むわけではないけれど週末やパーティの時は思いっきり飲む、というお酒の飲み方をする人が増えてきています。ビンジドリンクに関する健康の害なども報告されており、イギリスのみならず世界のあちこちで注目されている、お酒の飲み方です。
これに対して、特にワインの産地である、フランス、スペインなどの国では、多量ではないけれども毎日お酒を口にする「Continental Style(コンチネンタルスタイル)」の飲み方が一般的です。コンチネンタルスタイルの飲み方は、赤ワインのポリフェノール効果も相まって、健康に悪影響を与えないと考えている人が多いそうです。
イギリスのメディアDaily Mailでは、「Do not drink like the French, expert warns (フランス人みたいに飲むのはダメ、専門家が警告)」として、コンチネンタルスタイルが決して健康に良いというわけではないことを強調しています。
調査によると、実際には、ビンジドリンカーの多いイギリスよりも、コンチネンタルスタイルでの飲酒が多い、フランスやスペイン、ドイツなどといった国々でのアルコールの年間消費量は多く、アルコールに関連する死亡件数の割合も増えているのです。
欧米諸国は、こうしたアルコールによる健康へのリスクを減らすために、アルコールの値段を値上げするなどの対策を取っています。どのようなスタイルでも、アルコールは節度を持って飲むようにしなければ、健康には何らかの影響が及ぶということですね。
▼外部リンク
Do not drink like the French, expert warns
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/l
Time for reform? Alcohol policy and culturalchange in England since 2000
http://www.academia.edu/1647890/
Trends in alcohol-related deaths in the EU countries in 1980–2003
http://isp.sagepub.com/content/early/2012/04/12/