西日本から首都圏にかけて風疹が流行
昨春から風疹が流行しているのだが、その流れは止まることがない。西日本で流行した風疹が、首都圏にまで伝播しており、対策が急がれている。
現在は東京都を中心として流行しており、昨年1年間に報告された風疹患者は2353人。以前から懸念されていた先天性風疹症候群も、兵庫県2人、香川県1人、埼玉県1人、大阪府から2人報告されている。
国立感染症研究所感染症情報センター室長である多屋馨子氏は「先天性風疹症候群は、妊娠中に母胎が風疹ウイルスに感染した場合に出生児に出やすい障害。特に妊娠初期に感染した場合には、リスクが高くなる。風疹は母親が無症状であっても先天性風疹症候群を生じることがある。先天性風疹症候群になった場合には、白内障、先天性緑内障、先天性心疾患、難聴、色素性網膜症などが出る」と述べている。
また「今後、西日本だけでなく東日本でも、先天性風疹症候群が増加する危険性が高い」とも述べている。2013年に入ってからの風疹の報告数は59人と、すでに例年を大きく上回っている。59人のうち、最も報告数が多いのが東京都で、次いで埼玉県、神奈川県、千葉県となっている。
(Wikiメディアより引用)
妊娠中は予防接種はできない
とくにワクチン接種率が低い23~33歳の女性と34歳以上の男性は要注意である。1979年4月2日~1990年4月1日生まれの人の場合は、幼児期または中学生のときに風疹ワクチンが個別接種であった世代であるため、集団接種であった上の世代に比べると接種率が低い。
そのうえ1979年4月1日以前に生まれた成人男性の場合は、風疹ワクチンの定期接種の機会が全くなかったため極端に接種率が低い。妊娠出産年齢である女性の場合は、妊娠前に麻疹と風疹の混合ワクチンを接種しておいたほうがいい。妊娠中はワクチンを摂取できないため、なるべく早めに摂取をしたほうがいい。
▼外部リンク
感染症週報
http://www.nih.go.jp/niid/images/idwr/pdf/latest.pdf
国立感染研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ha/rubella.html