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薬事・食品衛生審議会総会、新会長に西島氏を選出―「透明性と信頼性の確保」

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2013年01月30日 AM10:12

・食品衛生審議会は28日、総会を開き、2007年から3期6年にわたって会長を務めた東京理科大学薬学部の望月正隆教授に代わり、昭和薬科大学の西島正弘学長を会長に選出した。西島氏は「審議会が透明性を保ち、国民から信頼されるよう、多くの専門家の人たちや、事務局の協力と支援により、責務の重い会長職を務めていきたい」と抱負を語った。会長代理には、引き続き北海道大学の岸玲子環境健康科学研究教育センター長を指名した。

西島氏は、「医薬品や食品、様々な化学物質の承認審査を行う最終的な委員会である、薬食審の会長という、極めて責任の重い職を受けることになり、大変、身の引き締まる思い」と述べた。

薬食審の役割について、医薬品、食品、科学物質に関する「品質、有効性、安全性を科学的な根拠に基づいて厳正に審議し、国民から安心と信頼の得られる医薬品、食品などを円滑に提供できるようにすること」との認識を示した上で、目的達成に向け、「審議会においては、医学・薬学・農学など多くの専門分野から、社会的にも広い視野から検討、審議することが要求されている」と指摘。

その上で、「多くの専門の先生方、事務局の方々の協力と支援により、責務の重い会長職を務めさせていただきたい」と述べ、委員、事務方の厚生労働省に協力を求めた。

西島氏は、薬食審・薬事分科会長にも選出され、分科会長代理には国立成育医療センターの松井陽病院長が指名された。

薬事分科会の下に設置されている17の部会の部会長も決定。医薬品第一部会は松井氏、医薬品第二部会には青森県病院事業管理者の吉田茂昭氏、一般用医薬品部会は京都大学大学院薬学研究科薬品動態制御学分野の橋田充教授が選出された。

■一般薬部会、医系委員9人へ増員

この日の分科会では、厚労省がこれまで5人だった一般薬部会の医学系委員を9人に増やしたことを明らかにした。

医系委員の増員は、昨年12月19日の薬食審・薬事分科会で、日本医師会の中川俊男副会長が薬系委員が3分の2を占める委員構成の見直しを検討するよう求めたことを受けた対応。

中川氏は、日本医師会が昨年10月の一般薬部会で「エパデール」のスイッチOTC化に反対を表明したものの、多数決で押し切られたことなどを踏まえ、医系委員を増やすことを提案していた。

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