厚生科学審議会疾病対策部会の難病対策委員会は25日、医療費助成の対象疾患を現行の56から大幅に拡大するなど、難病対策を抜本的に見直す提言をまとめ、大筋で了承した。これを受け、厚生労働省は国会への法案提出に向けた作業を加速させる。
難病対策見直しの柱として、治療法開発と医療の質向上、公平で安定的な医療費助成の仕組み構築などを位置づけた。難病研究の推進では、研究分野の区分けを見直し、新たな枠組みとして4分野を規定した。診断基準が確立されていない疾患の「領域別基盤研究分野(仮)」、診断基準が確立された疾患の病因・病態解明等を行う「領域別臨床研究分野(仮)」、医師主導治験で創薬等の治療法開発を目指す「実用化研究分野(仮)」、ゲノム解析研究等を行う「横断研究分野(仮)」とした。