病と闘いながら地域医療を支える
福島県南相馬市の原町中央産婦人科医院の高橋亨平(たかはし きょうへい)氏が、2013年1月22日に死去した。
高橋氏は、東京電力福島第1原発事故後、緊急時避難準備区域に指定された同市に残り、地域の人々の医療を支えてきた。
しかし、非情にも事後発生2ヶ月後に、直腸がんが見つかってしまう。それでも、病と闘いながら診療を継続。さらに、他の病院の医師らと「南相馬除染研究所」を立ち上げ、南相馬市の復興に尽力を尽くしてきた。
(image by solent66′s photostream)
高橋氏からのメッセージ
原町中央産婦人科医院のホームページには、高橋氏からのメッセージが掲載されている。
震災直後の混乱した状況、被災地の苦悩、怒りや、希望など、その内容は多岐にわたるが、高橋氏の「市民を守りたい」「子どもや妊婦を守りたい」という思いが伝わってくる。
昨年8月には、勇気ある医師を募集したいというメッセージが掲載され、その後、4人ほどの医師が見つかったという喜びの報告もされている。
高橋氏の“志”は、メーセージの中に溢れている。この“志”を受け継ぐ人が、今、南相馬市で奮闘をしていることを、忘れてはならない。
▼外部リンク
原町中央産婦人科医院
http://www6.ocn.ne.jp/~syunran/page02.html
南相馬除染研究所
http://mdl.or.jp/index.html