ヒヤリ・ハット事例が約6割
栃木県は、平成24年度上半期に発生した栃木県立病院(岡本台病院、がんセンター、とちぎリハビリテーションセンター)の医療事故等について、2013年1月15日に公表をした。
3病院で上半期に発生した医療事故は1,276件。死亡につながる事故は発生しておらず、約6割は、患者への実害等のなかった「ヒヤリ・ハット」に該当した事例となっている。
前年度同期と比較すると増加はしているが、ほとんどの増加分は「ヒヤリ・ハット」の事例であることから、些細なミスも確実に報告する意識が浸透してきたためと考えられている。
(この画像はイメージです)
事象別件数で多いのは?
事故のレベルを8つの基準(レベル0からレベル5)で分けた場合、重大事故から数えて3番目(4a)レベルの「永続的な障害や後遺症が残ったが、有意な機能障害や美容上の問題は伴わない。」が1件、4番目(3b)レベルの「濃厚な処置や治療を要した(バイタルサインの高度変化、人工呼吸器の装着、手術、入院日数の延長、外来患者の入院、骨折など)」が、6件報告されている。
また、事象別件数で見ると、
「療養上の場面(転倒、転落、給食、栄養など)」 481件
「薬剤(注射、点滴、内服薬など)」288件
「検査(採血、撮影など)」 98件
「ドレーン、チューブ類(チューブ、カテーテルなど)」85件
「治療処置(手術、麻酔、処置など)」64件
「薬剤(注射、点滴、内服薬など)」288件
「検査(採血、撮影など)」 98件
「ドレーン、チューブ類(チューブ、カテーテルなど)」85件
「治療処置(手術、麻酔、処置など)」64件
となっている。栃木県では、今後も安全な医療を提供するために、積極的に事故防止対策に取り組みたいとしている。
▼外部リンク
栃木県 医療事故等包括公表
http://www.pref.tochigi.lg.jp/e02/