スイッチOTC
スイッチOTCとは、これまで処方箋がなければ入手できなかった医療用医薬品を一般用医薬品に転換(スイッチ)したものである。厚生労働省による承認の条件は、「安全性が高く、効果に実績があって使い方が分かりやすいこと」である。
1985年に解禁され、水虫治療用の抗真菌外用薬から始まり、イブプロフェン錠、H2ブロッカーなどがスイッチされたことで知られるようになった。
(画像はウィキメディアより)
コンタックシリーズにスイッチOTC
グラクソ・スミスクラインは、一般用医薬品「コンタック®鼻炎Z」を、2月1日から新発売する。これは、医療現場でアレルギー性鼻炎などに使用されてきた、医療用医薬品の「ジルテック®錠 10」を、一般用医薬品にスイッチしたものであり、セチリジン塩酸塩を一般用医薬品に配合した鼻炎薬である。
これまでに発売されているコンタックシリーズは1日2回服薬しなければならなかったが、本剤は1日1回就寝前に服用すれば効果が持続する。ただし、本剤は、花粉症の初期症状の初期、症状の軽い早い時期からの服用が効果的で、症状がひどくなったら、「コンタック®600プラス」、「コンタック®鼻炎スプレー<季節性アレルギー専用>」で対処するなど、対処時期別に使い分ける必要がある。また成人は1日1回だが、15歳未満の小児の服用はしないこととされている。
▼外部リンク
グラクソ・スミスクライン ニュースリリース2013年1月15日
http://glaxosmithkline.co.jp/press/P1000774.html