乳がんの認知度をアンケート
アストラゼネカ株式会社は昨年10月乳がん啓発イベント(大阪)で20代以降の女性500人以上にアンケートを実施した。
その結果、「日本人のがん罹患率」についての認知率が49%だった。乳がん検診を過去に受けたことがある、あるいは定期的に受けている人の割合は60%、定期的に受けている人の割合は26%。これは全国平均(40歳以上、2010年)よりも高い(国立がん研究センター)。一方で早期発見された乳がんを治療した場合、10年生存率が80%であることを知っている人の割合は31%だった。年代別では、20代が20%、30代が28%、40代が35%、50代が33%、60代が48%、70代以降が63%となる。
がんの統計(公益財団法人がん研究振興財団)によると、一生のうちにがんと診断される割合は、男性、女性ともに2人に1人(2005年罹患データ)。男性の4人に1人、女性の6人に1人ががんで亡くなっている(2009年死亡データ)。女性の死亡リスクが40歳代までは男性より高くなっているのは、中年層で乳がんリスクが高いことが主因という。
乳がんの啓発
今回の啓発イベントでは、さまざまな啓発ツールを用いた「しこり」体験を行っている。「役に立った」ツールをたずねたところ、95.7%が「しこりタッチ」を挙げた。これは実寸大の「乳癌触診モデル」に埋め込まれたしこりを指で触れるもので、“乳房腫瘍触診用”に開発された。
同社では、乳がん啓発や検診受診の促進に「しこりタッチ」のような体験と生存率についての情報発信が一助になるのではと考えている。なお、しこりの感触を日常的に体験してもらうために、好評だった「しこり入りストラップ」を一般希望者に限定1個で無償配布するという。
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アストラゼネカプレスリリース
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