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インフルエンザ、流行のA香港型は小児の抗体保有率が低い

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2013年01月17日 PM06:13

インフルエンザ脳症の発生頻度も高い

国立感染症研究所は2012年12月27日、インフルエンザ抗体保有状況の2012年速報第2報を発表した。

この調査は日本人がどのタイプのインフルエンザの抗体を保有し、どの抗体を保有せずに罹患しやすいかが分かるもの。

調査では、インフルエンザの本格的な流行が始まる前に国民の抗体保有状況を把握し、抗体保有率が低い年齢層に対するワクチン接種の注意喚起と今後の資料にすることを目的としている。

調査によると、この冬の臨床現場の流行は一般的にA香港型と呼ばれている、A(H3)亜型が分離・検出されており、小児ではインフルエンザ脳症の発生頻度が他の型等に比べて高いことが報告されている。

(この写真はイメージです)

ワクチン接種徹底を

流行のA香港型ウイルスは、小児が抗体を持っている確率が低く、5~44歳と70歳以上では40~54%と比較的高い抗体保有率だったのに対して、0~4歳は25%未満だった。

インフルエンザが本格的に流行するのは1月中旬以降と言われており、幼児や高齢者ら健康弱者など2千人近い死者を出す可能性もある。

これに対して厚生労働省は「せきエチケット」を呼びかけるなど注意喚起を行っているが、流行種のインフルエンザに抗体を持っている比率が少ないと分かっている以上、小児に関してはワクチン接種を徹底する必要性が高まっている。

▼外部リンク

NIID
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/

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