投与に起因する死亡例はなし
第一三共株式会社(以下、第一三共)とArQule社は、不応性あるいは再発の大腸癌患者を対象としたMET阻害剤tivantinib(ARQ 197)の第2相臨床試験の結果について発表した。
第一三共とArQule社は、2008年12月、アジアの1部を除いた世界でARQ 197の共同開発・商業化のライセンス契約を締結している。
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122名の患者が無作為に割り付けられ、イリノテカンとセツキシマブの2剤と、tivantinib 360mgまたはプラセボの併用治療を受けた。同臨床試験の主要評価項目は、無増悪生存期間(PFS)であり、副次評価項目は全生存期間と奏効率(ORR)。
試験の結果について
有害事象は、tivantinib群において好中球減少症が多かったことを除くと、プラセボ群と比べて同等な発現率であり、tivantinib投与に起因する死亡例はなかった。同試験において、イリノテカンおよびセツキシマブの2剤との併用におけるtivantinibの忍容性が認められた。
Tivantinib投与群の無増悪生存期間(PFS)の中央値は8.3か月であったが、プラセボ群では7.3か月。また、副次評価項目である奏効率(ORR)は、tivantinib投与群で45%だったがプラセボ群では33%で、いずれも統計学的な有意差は認められなかった。
▼外部リンク
第一三共株式会社ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/004538.html