脂肪のつき方による、健康へのリスク
これまで、お腹周りに脂肪がついているリンゴ型体型の方が、お尻回りに脂肪がついている洋なし体型よりも、糖尿病などの健康のリスクが高いと言われてきました。
ところが、今回カリフォルニア大学、デイビス校が専門誌に掲載した論文では、洋なし型の方でも健康へのリスクが高いとされました。
ケメリンとオメンチン1の異常物質が原因
お尻回りの脂肪は、ケメリンとオメンチン1という物質を分泌しています。ところが、この脂肪がつきすぎると、2つの物質の分泌異常が起こり、その結果成人病リスクがアップするのでです。
ケメリンのレベルが高いと、高血圧をもたらし、中性脂肪、インスリン抵抗、悪玉コレステロール値が上がります。
一方、オメンチン1の分泌が低下すると、中性脂肪、血糖、悪玉コレステロール値が上がります。
幸いなことに、減量と共にケメリンの値は下がるそうです。これまでの健康常識を覆したこの発表で、お腹にあまり脂肪がついていないからと言って安心しないようにと注意が呼びかけられています。
▼外部リンク
Study Deflates Notion That Pear-Shaped Bodies More Healthy Than Apples
http://www.sciencedaily.com/
Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism
http://jcem.endojournals.org/content/early/2013/01/09/jc.2012-3673