抗コリン剤とは異なる作用機序
アステラス製薬株式会社(以下、アステラス製薬)は、欧州委員会より選択的β3アドレナリン受容体作動薬ベットミガ(英名:BETMIGATM、一般名:ミラベグロン)に関し、過活動膀胱(以下、OAB)における尿意切迫感、頻尿および切迫性尿失禁を効能・効果として販売承認を取得した。
(Wikiメディアより引用)
欧州では、約17%の男女がOAB症状を有し、75歳以上では実に30-40%に達する。患者の65%が、OABによる日常生活への影響も感じている。
同社は、ベットミガを欧州で上市することで、OAB治療にいっそうの貢献ができるものと期待している。
ベットミガは、標準治療薬である抗コリン剤とは異なる作用機序を有す。抗コリン剤は、膀胱のムスカリン受容体に結合し、不随意な膀胱収縮を抑制することによってOABの症状を改善する。
承認取得の経緯
2012年10月、欧州医薬品庁(EMA)において欧州医薬品委員会(CHMP)が、5,000名以上のOAB患者にベットミガを投与した7つの第2/3相臨床試験(米国、欧州、オーストラリアで実施された第3相プラセボ対照二重盲検比較試験を含む)のデータを検討し、ベットミガの販売承認勧告を採択した。
これらの試験において、ベットミガは排尿回数及び尿失禁回数をプラセボに対して有意に減少させ、優れた効果を示し、欧州委員会はこれを追認、販売承認を与えた。
また、高い忍容性と良好な安全性プロファイルも確認され、治療満足度や症状による煩わしさなどの指標においても、プラセボに対して統計学的に有意な改善を示した。
▼外部リンク
アステラス製薬株式会社ニュースリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/