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ノバルティス、呼吸器感染治療薬を発売

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2013年01月12日 AM07:13

嚢胞性線維症とは、消化器や呼吸器における塩化物イオン(Cl-)の分泌 が遺伝的にうまくいかない遺伝性疾患の 一種である。特に、肺の気道内にある粘液分泌腺は、気道を詰まらせ、細菌の増殖を助ける異常な分泌物を産生する。白人の乳児の約3300人に1人、黒人の乳児の約1万5300人に1人の割合で発症する。アジア人にはあまりみられず、国内推定患者数は2009年で15例であった。

トービイ®吸入液300mg

ノバルティスファーマでは、嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸器感染治療薬「トービイ®吸入液300mg」を発売する。本剤は、嚢胞性線維症において問題となる、細菌による呼吸器感染症の代表的起炎菌である緑膿菌の感染治療に注目し、吸入によって効率的にトブラマイシンを肺に到達させることで、緑膿菌の感染増悪を抑制し、呼吸機能の低下を防ぐ。2010年5月に「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」での評価に基づき厚生労働省より開発要請を受け、2011年8月に申請をしたものである。

用法用量は、1回300mgを1日2回28日間噴霧吸入し、その後28日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。本剤により、静脈内投与とは異なり、自宅療法が可能となる。なお、WHOや欧米のガイドラインなどでは、このような吸入療法は、標準的治療法とされている。

▼外部リンク

 ニュースリリース2013年1月9日
http://www.novartis.co.jp/news/2013/pr20130109_01.html

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