一定の条件下でカナビス栽培を認める
ドイツで、重病患者は他に手段がない場合、一定の条件の下でカナビスを自分で栽培してもよいという判決が出た。
(ウィキペディアより 画像はイメージです)
自己セラピーなど個人での使用
この判決は、ミュンスター高等行政裁判所によるものだ。
もし、患者がセラピーやその他の手段で症状をどうしても和らげることができない場合、ボンにある医薬品医療機器連邦研究所(Bundesinstitut für Arzneimittel und Medizinprodukte:BfArM)に申請し許可をもらうことができる。
これによって、医師の指導、また厳重な監視の下での自己セラピーに使用するために、自分の居住する敷地内にカナビスを植えることが可能となった。
今まではそのような申請は、連邦保険省によって基本的に却下されてきたが、今回、そのような判断は違法だと裁判所は判断した。
カナビスベースの薬剤は高価
この判決を受け、「薬剤としてのカナビス」研究チーム(Arbeitsgemeinschaft Cannabis als Medizin:ACM)代表のフランヨ・グローテンヘルメン氏は以下のように述べた。
「今回の裁判所の決定はカナビスをベースとした薬剤の供給を改善するための足がかりとなる。」
また彼は、カナビスを基とした製品は高価であり、ほとんどの患者にとっては手に届かないものだとし、今回のカナビスの栽培許可で、多くの患者が代用品を手に入れるチャンスを得たとした。
▼外部リンク
「薬剤としてのカナビス」研究チーム サイト(ドイツ語)
http://www.cannabis-med.org