手術以外の選択肢に期待
生化学工業株式会社(以下、生化学工業)と科研製薬株式会社は、2012年12月25日、生化学工業が開発中の腰椎椎間板ヘルニアを適応症とする「SI-6603」 の日本における独占的販売契約を2012年5月10日の基本合意書にもとづき締結したことを明らかにした。
(Wikiメディアより引用)
米国では、第2相臨床試験が終了し、第3相臨床試験の準備を進めている段階である。
腰椎椎間板ヘルニア治療剤「SI-6603」 について
現在、腰椎椎間板ヘルニアに対の根本治療となる薬物療法が存在しないので、1 回の投与で手術と同程度の症状改善効果を期待できる「SI-6603 」が上市されると、患者の身体的負担の軽減、手術費や入院費などの医療費節減に寄与すると考えられている。
「SI-6603」 は、生化学工業が日米で開発を進めているテーマ。日本においては第3相臨床試験が順調に進捗し、2014年3月期中の承認申請を目指している。
「SI-6603」は、髄核の構成成分であるグリコサミノグリカン(以下、GAG)を特異的に分解するコンドリアーゼという酵素。同剤を椎間板内に投与することにより、GAG が分解され髄核が縮小し神経への圧迫を減少させる効果が期待されている。また、タンパク質を分解しないので神経などの周辺組織に影響を与えないと考えられる。
▼外部リンク
生化学工業株式会社・科研製薬株式会社共同ニュースリリース
http://www.kaken.co.jp/nr/release/nr20121225.pdf